────── 映画友達上映VOL.12 ──────

西山朱子『首切姫彼岸花釣』とちかねたくま 岡部尚 粟津慶子『収穫』波多野桃子 夛留見啓助

 映画友達上映会 アップリンク・ルーム

  2013.4.20sat, 5.18sat) 両日共に18:50開場 / 19:00タート

西山朱子『マルクス四谷怪談の巻』岡田雄介 西口浩一郎 常本琢招『蜘蛛の国の女王』久遠さやか

 

 ここで上映される自主製作映画は、脚本、演出、撮影、録音、美術、さらに出演にいたるまで、<映画友達>相互の協力と自由な役割交換、創意工夫のやり取りによって作り出された。この緩やかなコミュニティとも呼べるシステムは、一回一回生成されては解散し、プロジェクトごとにそれを繰り返す。集うそこに「映画」があるだけ。ただし、というか、だから、常におのおのが開拓し続けることを志向しなければこのコミュニティ=システムは続かない。退廃し崩壊する。

 このように緩やかだが緊張感を保った関係の中で作られた映画には必ず挑戦的なところがある。挑戦は集うメンバーのモチベーションを保ち、さらに観に来る人を楽しませることをも望む。

 今回上映する、人によっては奇怪とも残酷ともおかしなギャグとも映る、常識から外れたような不思議な映画の感覚は、そういう創作の運動を経て紡ぎだされた<映画友達>の生っぽさの特徴かもしれない。それは一瞬、人を困惑させるかもしれない。が、すぐに慣れて楽しめるようになるのは、世界共通のベーシックな映画アイテムを土台にしているからだ。<映画友達>の映画は、外にいるはずの多くの未知の友達に向けて信号を送る。

 

 「トークライブ」では、新作『WHO IS THAT MAN!? あの男は誰だ!?』を完成したての沖島勲監督(初回)、 新作『蒼白者 A Pale Woman』が劇場上映間近の常本琢招監督(二回目)と、<映画友達>ふたりが「なんでこんな劇映画を作ったのか~そもそもなんで映画を作るのか」という切実なテーマで映画作りの喜びと悲しみを作り手の実感を込めて語りつつ、言葉にならない面白さを生む挑戦を言葉にできたら、と願う。

 

 この2日間をみなさまに楽しんでいただき、それが私たちが邁進してゆくための経験となるよう、準備中でございます。

 eigatomodachi